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強烈な食べ物「キビヤック」

世界の臭い食べ物ランキングで、なんと、おどろくなかれ、納豆が第7位なのだ。

納豆が好きな私にとって、あの匂いが「臭い」に分類されるんだぁ~、と思った。

日本で臭い食べ物とといえば、「くさや」だが、くさやは、加熱前と加熱後の両方でランクインしていて、加熱前は第8位。

加熱後は堂々の第5位。

かなり昔にくさやを食べたことがあるが、強烈な匂いでなかなか口に運ぶことができなかった。

匂いさえクリアできれば、味は、、芳醇で美味しかったような記憶がある。

世界の臭い食べ物ランキング第1位は、「シュール・ストレミング」。スウェーデンのニシンの塩漬けを発酵させた缶詰。

発酵の過程で悪臭を生成するようで、食べた人が「魚が腐った臭い、または生ゴミを直射日光の下で数日間放置したような臭い」などいろんな風に形容しているが、これをスウェーデンの人は食べているのだ。

発酵ソムリエの勉強をしていて、微生物のもつ不思議なパワーと、昔の人たちが食品保存のために微生物を利用し、いろんな発酵食品を作ったことに改めて感心する。

その中でも驚いたのが、臭い食べ物ランキング第4位の「キビヤック」という食べ物。

カナダのイヌイット民族やアラスカのエスキモー民族に伝わる発酵食品。

初めて知ったのだが、その作り方が強烈だ。

シュール・ストレミングは、魚を発酵させたものだが、キビヤックは、鳥。

鳥の内臓を発酵させるのだ。

まず、アザラシの腹を切り開いて、肉や内臓、皮下脂肪を取り除く(皮下脂肪は取り除かないという説も)。

その中に、羽がついたままの海燕を50~100羽ほど詰め込み、空気がはいらないようにぎゅうぎゅうにして、アザラシのお腹を釣り糸で縫い合わせる。

地面に大きな穴をほって、その中にアザラシを埋めて、土をかぶせる。

ほかの動物に掘り起こされないように、重石をのせ、数か月から数年かけて発酵させる。

食べ方も独特だ。

ドロドロになったアザラシの皮の中にある、海燕を取り出し、手で尾羽を引き抜いて、発酵した鳥の内臓など体液を肛門から吸い出す。鳥の頭蓋骨も歯でわって、中の脳みそもすする。もちろん、鳥の肉も食べる。

味は、、、

「濃厚な鶏肉の味やゴーダチーズに海苔を巻いたような味、納豆と塩辛を足して2で割ったような味」と表現している人もいる。

日本人でもはまる人がいるらしいが(探検家の植村直己さんがそうらしい)、、私はたぶん無理かな・・・

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