前にブログで紹介したフグの卵巣の糠漬け。
まだ一度も食べたことがなかったのですが、旦那が石川県輪島にツーリングに行って、お土産に日本酒とフグの卵巣の糠漬けを買ってきました。
旦那にして、なかなか良いチョイス。
ご存じのとおり卵巣は肝臓と並ぶ猛毒の器官。食べたら死んじゃう。
石川県のごく限られた地域のみ、資格免許をもつ業者のみに製造が許されています。
その昔、江戸時代にはすでに食べられていたようです。
今のように製造方法が確立されていなかったので、勝手な想像ですが、食べてお亡くなりになった人も結構いたんじゃないかと思ってしまいます。
塩漬けして、糠につけて、、その工程が2年から3年もかかるわけですから、
待ちきれずに、味見して、、毒に当たってしまった人はいたでしょう。。
せっかちなうちの母なら、確実に死んでいるでしょうね。
「なんとのないぁ~」といって、人が止めるのも聞かずに味見しそう。
(ちなみに、まだぴんぴんして北海道に住んでいます)
今は、石川県予防医学協会による毒性検査を受け、毒素が消失したことを確認した後に出荷されているので、安全・安心です。
袋の裏にあるラベルには、しっかり「 石川県予防医学協会 検査済み」と書いてありますね。

糠がついた状態はこんな感じ。ぬか漬けって感じですね。

洗って、薄くスライスしました。


1年~1年半の間、塩漬けにしており、魚汁を足しているので、かなり塩辛い。
石川県の日本酒と一緒にいただきました。


常温でいただきました。
純米酒らしい、あまり主張しない、辛口の飲みやすいお酒です。
フグの卵巣の糠漬けを少し食べながら、日本酒をくいっと。
どちらも美味しい!
日本酒がすすんでしまいます。
卵巣を食べて、どこかで食べた味に似ているなぁ、、、と。
そう、カラスミ!
後味が似ている。
どちらも塩辛いですが、旨みが強い。
カラスミがぎゅっとつまっていて硬いですが、卵巣はたらこのように粒がほどける感じ。
カラスミのパスタや、ポテトサラダは絶品でとても美味しいので、
卵巣の糠漬けも、パスタやポテサラを作っても美味しいかも!
などと思いながら、日本酒をくいっと。
至福のひととき。